まだまだ子猫に比べると成猫の譲渡率は低いですが、「ペットを飼うと言えば子猫や幼犬を迎えること」という思い込みに近い認識が、今ではずいぶん変わってきたなと感じます。
もちろん、子猫との暮らしは成長や変化を見守っていく楽しみがあり、何にも代えがたい貴重な体験です。しかし高齢世帯や共働きが増えた現代のご家庭には、子猫の育児はなかなか難しい側面もあります。成猫を選ぶという傾向が強まったのは、そんな時代の変化に合わせて、お世話が比較的簡単で初心者にも飼いやすいという合理的な側面が強いですが、ボランティアさんや保護団体のパイオニアたちが「保護猫」という存在をポジティブなイメージとして広めてくださった功績が大きいのではと思います。
一報、SNSなどでは今でも「保護猫の実態やそういう施設があるって初めて知った」「ブリーダーやペットショップで買うことしか知らなかった」という書き込みを見かけます。愛護団体に対する不信感からあえてペットショップを選ぶという意見もあります。猫を飼いたい、と思ったときに保護猫たちのことを思い出してもらえるよう、私たちももっともっと保護猫たちの魅力を広めていけたらと思います。>>ご家庭に合った猫を迎えましょう